家族会・家族の集いとは不登校ひきこもりの当事者を支えている家族の集まりです。

家族は不登校ひきこもり当事者以上に当人のことを心配していますし、日々どのように接すればよいか悩んでいます。そういった苦しさを互いに話して共感し合うことによって気持ちを楽にし、心の余裕を取り戻す場所が家族会です。

家族会って何するところ?

家族会では「~という状態なのだけど、どうしたらいい?」「この前こんなことがあった」「昔こんなことがあったのだけれど」といった相談・近況報告・体験談などを参加者が互いに話します。「正直、当事者には言えない本音」みたいなこともあります。
家族会には世話人がいることが多いです。世話人に相談して助言をもらうこともできます。

家族会のルール

暗黙のルールというものが家族会にはあります。主に『話したくないことは話さない』『話を聞くときは終わるまで聞く』『聞いた話はみだりに他所で話さない』の3つがあります。
話して苦しくなることは覚悟を決めて話す必要がありますから、話すことを強制するのは間違いです。まして覚悟を決めて話したことに口を挟むのは失礼です。また互いに似たような境遇であることを信頼して色々と話す訳ですから、それ以外の人には聞かれたくないのは当たり前です。

家族会の利点

家族会は色々と情報を収集する場所でもあります。親身になってくれる相談窓口・病院、配慮のある勉強の先生、行き届いた就労支援など利用者にしか分からないことは多くあります。家族会の参加者は支援の利用者でもあります。

家族会は家族の方が日々を穏やかに過ごし、苦しみを一人で抱えずに済む貴重な場所です。家庭で当事者とずっと関わるのは心理的に難しいことです。家庭外に安心できる場を持つことはとても重要です。

家族に心の余裕が生まれることは、他の誰でもない当事者のためになります。家族会・家族の集いを上手く活用してください。